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教育CSRフォーラム「企業の教育貢献を考える」に参加して

2012.02.10 Fri

1月30日、千葉県教育委員会主催の「企業の教育貢献を考える」フォーラムに参加してきました。
千葉県内で、小中学生の職場体験学習や、高校生のキャリア教育実習の受け入れをしている会社の事例発表があり、その後、文部科学省で「キャリア教育」を担当している初等中等教育局児童生徒課指導調査係専門職の酒井智行氏の講演がとても光っていたのでご紹介します。

酒井さんは、2002年一橋大学を卒業後、東京海上保険に営業職として入社。
2010年、官民交流事業により、文部科学省入省。
酒井さんは官僚ではなく、民間企業で培ったキャリアを政策に反映させたいと、わかりづらい官僚用語ではなく、とてもわかりやすい言葉で、こどもたちにキャリア教育の必要性を訴えます。

★「キャリア教育」とは?
定義:「一人一人の社会的、職業的自立に向け、必要な基盤となる能力や態度を育てることを通して、キャリア発達を促す教育」
*「キャリア発達」:社会の中で自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していく過程。
中央教育審議会答申「今後の学校におけるキャリア教育・職業教育の在り方について」平成23年1月

「キャリア教育」とは、子どもたちが、社会の一員としての役割を果たすとともに、それぞれの個性、持ち味を最大限発揮しながら、自立して生きていくために必要な能力や態度を育てる教育である。
キャリア教育における外部人材活用等に関する調査研究協力者会議報告「学校が社会と協働して一日も早くすべての児童生徒に充実したキャリア教育を行うために」(平成23年12月)

文科省の定義はわかったが、「具体的には何をするの?わかりにくい!」という指摘も。

★キャリア教育が必要とされる背景
若年者雇用をめぐる状況→ニート・フリーターが30代40代に高年齢化
中卒の約7割、高卒の約5割、大卒の約3割が就職後、3年以内に離職。
子どもたちの進路選択に対する目的意識の希薄さ

★日本のこどもたちは優秀!?
科学、数学が苦手というイメージの日本の子どもたちだが、実はPISAの数学的リテラシーおよび科学的リテラシーともに平均点以上の成績。ただ、諸外国と違うところは、数学や科学への自信指標、興味指標、自らの将来との関係性把握指標がともに低いこと。
成績はいいが、勉強が楽しいとか、日常生活や将来に役に立つと答えた割合がとても低いことがあげられています。
勉強しても、その勉強が将来何に結びつくのかがわからないという漠然とした不安があるというのです。
そこに日本のこどもたちの本当の危機があるのでは?
→学びに対する興味関心の希薄さ
→将来との関連性の見えないままでの学び

★わたしたち大人がやるべきことは?
地域・社会や産業界がキャリア教育を行う意義
ほとんどすべてのこどもたちは近い将来、地域、社会へと巣立ち、何らかの形で日本社会の経済を担っていくことになる。
地域、社会、産業界は「人材育成」という観点からして、こどもたちの育成に無関心でいることはできない。
国立社会保障・人口問題研究所の予測によると、現在4人の生産人口(15歳~64歳)で1人の高齢者(65歳~)を支えているが、10年後には2人の生産人口が1人の高齢者を支えなければならない。
将来の日本を支える人材を育てることは、学校だけに担わせるには限界がある。
子どもたちに、自分たちの住む地域や地元の産業、企業の魅力を伝え、人材が地域に残るようにしなければならない。

社会的な存在としての企業が、子どもたちに「働く喜び」や「世の中の厳しさ」を伝えることは極めて重要な時代になってきています。
千葉県では、「ちば家庭・学校・地域応援企業等登録制度」を設けて、従業員の家庭支援、職場体験学習、インターンシップの受け入れなど、地域に開かれた職場、従業員のワーク・ライフ・バランスを考える職場作りを呼びかけています。

次回のブログでは、このフォーラムに一緒に参加した、この間まで学生だった新入社員Sakiからの感想を載せます。
今の若者の職業観、学生のときの職業意識などを中心に書いてもらう予定です。

kumita


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